愛農かまど作り 3日目 完成!
ようやく梅が咲き始めた黒川です。かまど作り最終日スタート。
木枠の周りにレンガを詰めてモルタルで埋めます。パズルのようにレンガを切り抜く作業から。グラインダーを使ってどんどん作ります。
きれいにできました。随分作業、工具の使い方にも慣れてきた感じ。
木型はビニールに入れたまま使うと、後でコンクリートがつきにくくていいそうです。
ちょっと休憩して近所で開催されている「朝市楽座」へ行ってきました。今年最初の開催ということで餅まきもありました。小さなお祭りのようで楽しい場所です、家族が来たらまた遊びに来よう。
時間も押してきたので昼ご飯を遅らせて急ピッチで進めます。さきほどの状態にモルタルを流し、その上に金枠を置くためのレンガを敷いて残りは全てモルタルで埋めます。仕上げのトップをレンガにする場合はこの方法ではないのですが、今回はタイル張りということでこのように周りに木枠をセットしてやります。
お昼休憩ご、いよいよクライマックス!木型を外します。きれいに埋まっているのでなかなか取りづらいけどねじりながら木枠の上部を外したところ。
木枠下部、木槌で軽く叩きながら6つのピースを慎重に外します。
焚き口部分、効率良く熱を利用するための工夫が詰まっています。S字カーブを経て熱は隣の部屋へ。少しの熱も無駄にしない先人の知恵がつまっています。
完成!タイルをこれから手配するから上部はモルタルむき出しですが、目標部分まで完成しました!すごく綺麗 😉
こだわりのオーブン&追いだき口取っ手部分。せっかく「東濃ヒノキ」の産地ということで、ヒノキを鉈で削って作りました。実はヒノキしかなかったという噂もありますが。。柔らかいヒノキがいい感じです。
なんとか目標の時間で完成させることができました。
今回のかまど作りはただ作る以上に色々学ぶことがたくさんありました。これまで出来ないと敬遠していたモルタル造り、レンガ切りなどやってみるとすごく簡単で、これからはなんでもやってみようという気になりました。田舎暮らしっていろいろ自分でやらないとならないので、いい経験になりました。
また野呂さんからかまどを使った生活を通して「生き方」について考えさせられました。そもそもこの「愛農かまど」が開発されたのは薪燃料が不足したのも一つの理由だったそうです。当時各家庭にかまどがあり、そこで使う薪は近くの山の木を使っており、山を持っていない人たちは共同で山を管理していたそうです。当時の山は下草も綺麗にかられ、間伐も十分してあり山の下から上が見通せるほど明るかったそうですが逆に伐採のしすぎで薪が不足してしまったそうです。そこで開発されたのがこのかまど、従来の物に比べてかなり燃費がいいとのことです。翻って現在、日本の山林は過度な植林により山は超過密植状態になっています。ここ白川町は東濃ヒノキの産地ですが周りの山はヒノキが隙間なく茂って山の中は暗く、いい状態ではありません。しかしながら時代は石油エネルギーにシフトし山林は放置されたままとなっています。せっかく周りにたくさんあるバイオマス燃料を使うことはお金の節約だけではなく環境を守ることにもつながります。
そして野呂さんは「場」としてのかまどのあり方についてもお話ししてくれました。かまどはただ煮炊きをするための道具としてではなく、良い「場」を提供してくれるそうです。モルタルが乾く一ヶ月後はかまどご飯に釜焼きピザ!楽しみですね。
野呂さん、ありがとうございました。
裕くん、ホームページを見ました。
人生は、冒険旅行だそうです。
夢を追って進むあなたの姿に応援しています。
ありがとうございます、まだまだ道半ばですが頑張ります!
今、こっちは収穫の秋。とんでもない量のモモやナシが採れています。どれも無駄にはしたくはないのでボトルづめ、ジャム、フルーツレザーなど保存が効くように加工しているけど、かまどがあったらなあと思うよ。大量の果物の水分を飛ばすしたり、保存瓶の滅菌に大量のお湯が必要だけど、電気を使ってやっては経済的にもよくないし、なんだか何かを無駄にしているような気がするなあ。かまどは置く場所はないから作れないけど、まきストーブ作って、来年からは巻ストーブでこの作業やってみようと思っているよ。