トマトの接木作り
<トマトの苗>
白川町では青枯病が多発するので、ほぼ自根での栽培ができない。ということで、一昨年から接木をやっている。
接木は難しい、といっても接木作業はそれほど難しいことはない、ある程度器用で、慣れれば失敗もしないということがわかった。問題となるのは以下の二点。
1. 台木と穂木の発芽を揃える
2. 接木後の養生環境の整備
今年は1の問題を少しでも解決するために、台木をセルトレーに直接撒かずに、お米のトレーに蒔いてからセルに鉢上げすることにした、手間はかかるが接木の時になって様々の大きさ(太さ)の台木があると接木の効率が落ちるので、セル上げの段階で大小を分けることにする。さらに土量が増える(セルの方が深いけど、横方向に土が広がっている)ことで水分が安定、地温も安定して発芽向上を狙っている。
2については、去年だいぶ改善できた。養生にはお米の発芽機を使っているのだけどその置き場をハウス内から暗い納屋に移すことで温度のコントロールができるようになっている。
しかしながら穂木のアイコの調子が悪い。一緒に蒔いた甘っこはほぼ発芽しているのだが、アイコはパラパラ。まぁ間違いなく生産者(自分)の問題で、タネが悪いわけではないんだけど、何でかなぁ?原因は温度?Primax処理というのもあるかもしれない。苗は接木に使うために蒔いたものなので、ダブルショック。台木が余ってしまうから。。。高いタネだしね。
今年は委託も受けていて約2,000本の接木苗を作っているけど、こんな調子で大丈夫だろうか?こんな時こそ丁寧な仕事をするしかない、まだ間に合うはず。
ところで有機栽培(化学肥料を使わない)の接木苗って世の中にあるのかな?