五段農園

踏み込み温床開始


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まんさくが咲きました、これが咲くと春が来たなって感じます。

今回は踏み込み温床を仕込みます。

踏み込み温床とはワラや落ち葉を微生物が分解するときに発生する熱を利用して野菜苗(特に高温が必要な果菜類)を育苗する技術です。

 現在電熱温床が一般的になっているが、簡単に設置でき、温度操作がしやすい反面、電気が必要で内部が乾燥しやすいという問題があります。踏み込み温床は外部エネルギーを必要とせず、適度な湿度が保たれる上に微生物供給と炭酸ガスの交換も行われる苗にとっても優しい育苗でかつ、温床後は再度発酵することで良質の堆肥もできる一石二鳥の技術です。

 温床の原理は微生物発酵によるものだが、この菌は落ち葉表面にいる菌を利用するので特に菌の添加は必要ありません。堆肥づくりは急激な温度上昇(60−70℃)が必要で水分60%程度が適正だが、長期的に中温(20-25℃)が必要な温床では、踏み込むことで空気を遮断し、やや嫌気状態でとろ火で燃やす技術です。

—改良式踏み込み温床

 一般的な踏み込み温床は温床枠や温床穴に材料をサンドイッチ状に層で重ねてから水をかけて踏み込む方法ですが、この方法は水分ムラによる安定した温度の確保が難しいこと、窒素源である米ぬかの層が腐敗するという問題があります。そこで材料を一度枠外で発酵分解してから踏み込むという「改良式踏み込み温床」が橋本力男先生によって開発されました、非常に簡単に素人でも温床を得る技術です!

材料の標準 

  •  切りワラ   10
  •  落ち葉  10
  •  モミガラ 1
  •  米ぬか  1

 造り方

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今回はワラをカットするところから始めました。容積は一輪車(60L)では少ないのでスタンドバッグ(300L)を使いました。

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材料を軽い順に積み重ねます。ワラ、落ち葉、モミガラ、米ぬかの順です。積んだら下からすくうようにして隣に山積みにします。

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たっぷり水をかけます。
水分量としては100-120L/立米くらい必要です、水道でやる場合全開でシャワーでやると20L/分なので6分/立米、今回は10,000Lだったので約一時間はしっかり水をやらないと足りないようです。

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下から水が出るくらいたっぷりかけたらブルーシートでカバーします。水分を蒸らして全体に行き渡らせます。
失敗しないポイントとして、仕込んだ翌日の天気が重要と思いました。というのも、仕込んだ後外気温が低いためか、なかなか温度が上がりませんでした、たぶん微生物が動き出すきっかけがつかめなかったんだと思います。シートをかけた状態で日が当たると一気に微生物が動き出し、夜温度が下がっても堆肥の温度は上がり続けました。
実は今回の材料、一部だけ堆肥舎(コンクリート床)に持って行ったのですが、日当たりが悪い場所に置いてしまったためこちらは温度がほとんど上がらず!(水分などの条件は全く一緒です)、成功のコツは仕込んだ後の天気予報をしっかり見ておくことも一つだと思いました。

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72時間で60度まで上がったので踏み込みました。
ビニールとブルーシートをかけていたので水分もいい感じに回っており、ほとんど乾いているところはありませんでした。

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踏み込んでみると10×1.4×0.5m=7立米ちょうどくらいの量になりました!仕込んだ材料はおよそ11,220立米なので大体6割くらいの量になりました。落ち葉を集める時にもフレコンバッグやビニールに踏みながらパンパンに入れていたので、それほど減らなかったのかもしれません。

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踏み込みはWS形式でやるつもりでしたが予定がずれてしまったので一人作業、丸一日かかりました。本当はハウスで仕込めば近くて楽なのですが、水をたっぷりかけた後米ぬかを含んだ水がハウスの中に残るのはまずいので外で仕込んだ方がいいです。来年はもっとハウスの近くで仕込もう。

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今日は踏み込み終了後ビニールをかけて改めて水分を回して終了、明日温度が均一になっていたら切りワラを3cm位のせたら(堆肥と苗ポットの分断層として)いよいよ夏野菜育苗本格始動です。一ヶ月以上は温度保ってほしいところです。

温床の外枠はこの後一工夫しています、それはまた後日。

 

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