五段農園

培養土作り


テストもクリアしたので、培養土をたくさん作りました。
今回のブログはちょっと長いですが、ぜひ試してみて欲しいので書いてみました。

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培養土の材料は四種類の堆肥を使います。モミガラ堆肥、土ぼかし堆肥、落ち葉堆肥は約半年かけて作ったもの、ほとんど匂いはありません。あと一種類、バーク堆肥については購入したものを使っています。というのもここ白川町では広葉樹のバーク(樹皮)を入手するのが難しいからです、針葉樹(杉・ヒノキ)からも作れるのですが、これらの植物は制菌作用があるため堆肥化には向きません。

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あとは山砂、鹿沼土(軽石)、パーライト、バーミキュライトなどの加熱処理した岩石資材を加えて作ります。これらの資材は培養土中に空気がたくさん含まれるようにすることと、潅水を続けても固まらないようにするために加えます。

材料は軽いものから順番に積んで二回切り返しをして混ぜます、そうやって切り返すことで意識しなくても材料が綺麗に混ざっていきます。

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二回切り返したら一週間くらい放置してからフルイをかけます。

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培養土を買いに来た友達にフルイがけを手伝ってもらいました。フルイは10mmのものを使って堆肥や鹿沼土などに含まれる大きな粒を取り除きます。これはポリ鉢などで苗を育苗するときにはいいと思いますが、セル・プラグトレーで使う場合は7mm位のフルイにかけて使ってください。

さて、いい培養土ってなんでしょうか?

前回も書きましたが、作った苗がこれからどんな環境に植えつけられるかが大事なポイントだと思います。有機栽培向きの苗はタネが発芽して最初に触れる環境に微生物がたくさんいることが大切です。そのてん完熟堆肥を使っていますので、微生物の量はとても多い培養土です、根と微生物のいい関係が発芽後すぐに構築されます。

では植物生理的な点から考えてみると培養土にはいろいろと必要な条件があります。

1.病原菌・雑草種子・害虫を含まないこと。
これは当然のことですが芽生えたばかりの幼植物の周りの環境を整えることです。このために必要なのは「完熟した」堆肥です。畜糞堆肥には未熟なものも多く、これを材料に培養土を作ると失敗することがあります。この点、化成肥料を使った培養土は安心です(この点についてはホント安全)。

2.水はけがよく、水持ちがいいこと。
相反することのようですが、、、というかこんな土あるのか?って感じですが、どちらの性能もある程度持っていることが大事です。そして次の3にも関係しますが、水はけが良いということは水の通りが良いということでもあります、実は土の中を水が通り抜けるとき、水が抜けることで空気を通すことにもなります。よく「タネをまいたらたっぷり水をやりましょう」と言いますが、これはタネが発芽するのに必要な「水分・酸素・温度」の水分だけではなく、酸素の供給にも関係しています、水やりは空気やりです!

3.空気を含んで、潅水を続けても固結しないこと。
これは忘れられがちなことですが根は呼吸しています。だから培養土は空気を含んでいる必要があります、2と同じことになりますが水やりの後いつまでもビチャビチャのままでは根は呼吸ができずに根痛みを起こします。それと「固結」ですが、これは畑の土を使って育苗するときに起こりやすい現象です、畑の土は比重が重く乾燥すると締まりやすくなっています。ポリポットに畑の土を入れて育苗すると、土が締まって(固結して)土とポットの間に隙間ができます、そして土壌表面は細かい粒子(シルト)が積もって水を弾き、水はポットと土の間をどんどん流れてしまい、どんどん固結が進みます。限られたスペースの中で一定期間の育苗をするには空気を含むことのできる土が必要になります。

4.養分が適度に含まれること
苗づくりには甘やかさず・いじけさせずのバランスが大事です。その具合は植物の生育を通して見るのが一番わかるのですが、現在五段農園の培養土は成分分析を依頼していますので、こちらもわかり次第おしらせします。

なお培養土の使い方については、他にも注意点があるので説明書を作成中です。近日中に作るので、袋に添付します(すでに購入した方には後日送ります)。

この培養土、試してみたい方は連絡ください!今の所まだ余裕があります。
また、近々「失敗しない踏み込み温床と培養土作り」のワークショップを二日に渡って開催予定です。詳細は後日書きますが、こちらに参加していただければいろいろお話もできると思います。

<オマケ>
思いついたアイディアなので書いておきます。
有機でやっている方は踏み込み温床をやっている方は多いと思います、踏み込み温床後の落ち葉は素晴らしい落ち葉堆肥になります。ですが、これだけで育苗しようとすると水持ち・根張りが悪かったり、養分が少なかったりします。そこで上記のような材料が必要になるのですが、土ぼかし堆肥だけは手に入れにくいものだと思います(モミガラ堆肥はいいのが売ってます)。ということで自分で培養土を作るための土ぼかし堆肥単体での販売も今後考えたいと思います。せっかくのいい落ち葉堆肥、有効に使いたいですよね!

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さて、また穴掘りしてます。
詳しくは次のブログにて!

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